自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
対居飛車急戦 ▲4五歩早仕掛け
将棋倶楽部24でのレーティング対局。

△自分×▲相手


戦型は、私の後手三間飛車に、相手の▲4五歩早仕掛け。
早仕掛けは苦手な戦型のひとつだ。

中盤まで、かなりの劣勢を感じていたが、激指のグラフを見てみると互角だったので驚き。
飛車切りから手を作り、居飛車の薄い玉を詰ませて、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
12261_20121226012726.jpg
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利か師
 本局は、押さえ込まれそうな局面で、ギリギリ敵の網の目を喰い破って、攻め目を繋げた手腕は、振り飛車党としては、頼もしのもしかった。
 ただ、三間飛車の有名な定跡に進むのかと見ていたら、全くちがったので拍子抜けした将棋だ。

 23手目。▲2四歩。定跡通…?。
 アマは、深く考えずに、▲4五歩から入りがちだが、▲2四歩が△3二銀形三間飛車の早仕掛けの格好の仕掛けだ。血が騒ぐ。

 27手目。▲4五同桂。半可通!。
 加糖九段に寄れば、▲4五同桂では、▲5五歩と説き、『決め手』とまで激賞していた。
 因みに、九段はご自身の実戦でも、▲5五歩と指したが、△同歩▲4五桂△4四角に、▲5四歩の垂らしでは無く▲2四飛を選択し、△3三桂▲2一飛成△3一飛の巧妙な応接にあって、決定打が見出せなかった。
 後手は、「振り飛車名人」と称された、大野源一・九段と記憶する。
 さて、本譜の▲4五同桂だが、後手は△8八角成▲同銀と指すだろうから、この壁銀になる展開は、居飛車が損をした気がする。

 30手目。△4六角。創意工夫。
 △5三銀型三間飛車の急戦形の変化にある手。故意!?か偶然かは分らないし、好手か悪手かも微妙ながら、イケ麺子の自己表現だ。
 実際、この辺りは振り飛車の方が、難しい手づくりになっている感じがする。

 34手目。△4五歩。止むを得ない手か…。
 例えば、△4三銀▲4七歩△6四角▲2四飛で、どう指す。事、ここに至っては、動きを求めて、相手に選択肢を与えて、迷って貰うより無い気がする。

 46手目。△4六歩。鋭い。
 一見、入るかなと危ぶんだが、▲3二と△4七歩成▲4二と△5八と▲5二と△6九と▲6一との直線コースを選んでくれるなら、以下、△6八金▲7七玉△7八金打▲6六玉△4六馬で、角銀Zでもあり、振り飛車が何とか成りそうだ。
 しかし、△4七歩成▲同銀と「後の先」を見せられると、足りない感じだ。
 ただ、こういう手をノータイムで、自信有り気に突れると、次の楽しみ(▲3二と)が大きい方は、案外妥協して、<利かされて>しまうとしたものだ。
 このノーガード戦法は、互いに9筋を突き合っていないことが、微妙にイケ麺子に利しているのも見逃せない。つまり、憑きがあるのだ。

 49手目。私が、無理と考えた局面。
 先手の方も、利かされを嫌い、強気の応酬となった。この時、振り飛車から強烈な手(飛車銀交換は、一目無理な気がした我)が、無いと考えたのだが…。

 54手目。△4五桂。天使の飛翔。
 飛車斬りから、△4六歩も入れて、△4五桂の局面は、なる程、互角近いかも知れない。この辺り、イケ麺子が、振り飛車に精通してきた証左かもしれない。
 舟囲いの壁銀が、非常に狭い感じを与えるのも、振り飛車側にとっては好条件となっている。
 
 55手目。▲2八歩。大事をとったが…。
 ここは、居飛車が「やや良し」の局面と思う。だから、強気に踏み込む局面だったかもしれない。
 味良し九段の著書に、『玉頭位取り戦法』というのがあり、九段が解くところは、形勢が①大いに優勢な場合は、受けに回る。②大苦戦なら、果敢に討って出て1手違いを狙う。
 ③やや苦戦の場合は、辛抱する。④やや良しは、攻撃だ。
 私の攻撃は、▲4三歩の垂らし。竜を単に入る手は、響きが薄いので論外。△3七桂成を嫌がったのかもしれないが、▲4九金△4七歩成▲4二歩成△4八成桂▲5八とで、1歩先に敵陣に刺さっている。
 最後の最後は、▲7九銀の隠し砦があるので、先手陣は、案外耐久力があるのだ。

 61手目。▲4一と。敗着級。
 「一段金に好手なし」を、地で行った手。対案は難しいが、取り合えず金を只で進呈する手を避け▲4九金か。△5七桂に敢えて▲5九金右と両取りを逃げて、△6九桂成▲同金と騒がすに待ちたい。桂を確保できれば、▲6五桂△6四銀▲4二とのキャンセル待ちが狙える。
 ▲4一とでは、まだ▲3三との方マシかも知れないが、これとて、一瞬馬が影になるので味が悪い。
 ただ、マシという理由は、渡金が二枚龍の効きさえ封鎖していなければ、▲7一銀の一発があるからだが…。

 64手目。△7一金。疑問手。
 こういうのは、逃げると早くなるとしたものだ。私なら、△5一同金~△6一金打と強い受け(響きのある手)で、応じたい。
 一枚受けに使っても、手駒は豊富だ。この局面を考察すれば、銀桂と飛車の二枚換えで、イケ麺子の優位。△4八とも視野に入れれば、3枚換えだ。
 そして、△5七桂成~△5六馬まで指せれば、飛車が無いのを補って余りある攻撃陣形が完成する。

 68手目。△5七桂成。危手。
 △6一香~△5七桂成のコンビネーションは、私からすると異次元の寄せだ。否。この桂成に響きが無いので、私には怖くて指せなし、見えもしない。
 ここは、△7一金の疑問手が出たとはいえ、形勢が好転しているので、大事に△5三同金と凌いで、余したかった。

 70手目。△6五桂。流れ。
 ここで、△6二金と手を戻すもが正解というなら、今までの手抜きは、どうだったのかという事になる。それでも、自らの非を改めて、勝ちを見出すと言うのも行き方。
 流れを重んじて、身を任せるのも生き方だ。
 24の様な短時間将棋では、非を悔い改めている時間は、恐らく無かっただろう。もう互いに一種のパンチドランカーのような状況で、前が掛かりになっているので、今日はコレで仕方ない。

 73手目。▲7一と。打撃戦の果てに…。
 後手の方も、流れとか、勢いに身を任せた。▲7二と~▲6八金打は、冷静は人間には、指せない手順だろう。
 それ以前に、△4七馬が詰めろと見切った、イケ麺子を称えるべきだろう。

 本局は、強気なイケ麺子の良いところが出た感じだ。好みの将棋だから、好手も連発したのだろう。
 中盤を優位に乗り切った局面(54手目。△4五桂)から、相手の方もまた、「形勢、我に利アリ」と観ていたのだろう、▲2八歩と手堅そうな手が出たが、貴重な1歩を投入した割に、効果が騰がらなかったのは、歩運だった。
 本局は、大打撃戦を制した格好だが、1級上の巧者なら、押し相撲の中に、引き技も入れてくるので、対応に難儀するかもしれないと感じた。
 この辺り、実戦を通して充分に体験し、対応するしか無いだろう。
2012/12/26(水) 21:35:54 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
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