自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
千駄ヶ谷戦記
この日は花粉の飛散量も少なく、症状も軽かったため、仕事帰りに連盟道場を訪問した。
この季節の夜は、涼しくてすごしやすい。夜桜もきれいだ。
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1局目 ▲自分 初段×△相手 3級(香落ち)


私は香落ちの上手。香落ちは、さしてハンデとは感じない(駒落ち定跡を使ってくる下手は、まず居ない)。
戦型は、私の石田流に、相手の袖飛車。
41手目にマズい角打ちがあったが、飛車角をさばいて、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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2局目 ▲自分 初段×△相手 二段


いよいよ二段のお出ましだ。戦型は、私の石田流に、相手の向かい飛車で、相振りに。
相手は居玉から、左玉を選択。互いに棒銀を繰り出すが、攻めてる場所が違いすぎる。
巧妙に歩を使って玉頭を攻められ、全く歯が立たずに、負け

今日食らった攻めの形は、検索するとネットに載っていた。
http://www.hakusa.net/shogi/etc/aifuri/2.html

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
03222.jpg


先手石田流を指すなら、相振りも指せないと勝負にならない。
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コメント
コメント
動掏る、アイ不利
香落ちの上手で貫禄を見せた後の一局を振り返ろう。
石田流が、増えた昨今、▲7六歩△3四歩▲7五歩△5四歩のオープニングは、振り飛車党同士なら、良くある展開だ。
イメージ的には、△5四歩と指さないで△4四歩は、消極的で後手が作戦負けの懸念があるので、ほぼ絶対と言ってもよいだろう。
まぁ、▲7五歩に、△3五歩と相三間もトレンドの一つだろうが…。
さて、本局は、相振りと言っても変り種。確かに、飛車は左右に展開したが、後手の玉が居飛車風なのだ。「高田流」に通じ感覚だ。

11手目。▲3八玉。安易。
相手の△3三角を見れば、「作戦は、向飛車」と見当が付かなくては可笑しい。そして、この玉寄りの局面で△2五歩~△2二飛を想定して、対応を考えなければ、作戦負けを喫する。
ここで▲3八玉と決め手しまっては、▲3八銀~▲3九玉のインスタント美濃で、玉頭の圧力を避けつつ、速攻を掛ける手を放棄した事になるのも物足りないのだ。
例えば、▲3八玉△4三銀▲2八玉△2二飛▲3八銀△2四歩▲3六歩△2五歩なら、▲3七銀でピッタリ飛車先を受けられるので先々だが、後手は△2五歩と突く必然性は無く、先手は▲3七銀が必要な公算大だ。
すると、この▲3七銀を狙って、△4二飛と振り直し、△1三桂~△2五桂(△2五歩と指していなのを生かした)と矢倉崩しを狙われる。こんな事も考えつつ、細心に指して欲しかった。

33手目。▲9五歩。結果論。
この時点で、イケ麺子の陣形がまとまっているので、悲観する形勢ではない。ただ、角を持ちあったので、▲7七桂や▲7七銀の応援を送ろうと思うと△7八角を気にしなければなら無いので、駒組みの進展性と言う意味では、難しいところがある。
その意味で、▲9五歩は緩手ではない。或いは、上手は、この手を見て玉の位置を決めたのかもしれないが。

35手目。▲8六歩。これも一策。
こう突けば、▲8五歩~▲8六飛の構想というのは解かる。しかし、自陣を省り見れば、ほぼ最善形。逆に考えれば、進展性に乏しいと言う結論が導き出せる。
その意味で、この局面で闘いが起きれば、有利に運べるのだ。
そんな局面の見方(大局観)が出来れば、▲9七桂と先の▲9五歩を生かす展開はあったかもしれない。

43手目。▲8四歩。まぁ自然か…。
こう切るだけでは、手待ちの意味という感じだが、相手の攻勢を待つだけの詰まらない展開ともいえる。
気は進まないが、▲6六銀~▲7五銀と捧銀になる突破を目指して、相手にも無理を強いる展開の方が、紛れがあったのではないだろうか。
イケ麺子側の捧銀は、確実な攻めだが、後手から攻めるとなると、必然的に、「玉飛、接近すべからズ」の悪形で手を出さなければ成らないので、ソコに付け目が出るのだ。

54手目。▲8四歩。敗着級。
ここまで来れば、次は△4四角と据えるのが判るはず。それを▲8四歩と合わせるのでは、感想のとおり、攻めている場所が違い過ぎた。
ここは、▲3六歩と突いて、銀を下がらせたいが、△5五角(王手、香取り)が嫌だ。その意味で、▲7七角と置いておくのはどうか。
△4四角なら、▲同角△同銀直▲8四歩と捧銀発動。後手陣の△4四銀・△3五銀がダ
ブ付いていて、とても好形とは言えない。
△5五角なら、▲1五歩と呆けておいて、後手に攻めてもらう。▲8六飛の優位性を生かした、凌ぎだ。

59手目。▲8三銀成。ここが辛抱のしどころ。
確かに、アッサリ▲8三銀成では、勝負あったの感が強い。しかし、過ち(▲8四歩)を悔い改めて、▲7七角と飛車の横効きを頼りに、一と踏ん張りして欲しかった。
この位の形勢の悪さなら、戦場が相手の玉周辺でもあり、何が起こる側からなかった。

73手目。▲2五歩。筋違い。
筋は、▲2二歩。先の△2七歩の叩き(「敵の打ちたいところへ打て」の応用編)に感嘆している様では、初段が泣く。手筋には、手筋で応酬したいところ。
こうい手は、詰め将棋をヤっていても、浮かばない。棋譜並べだ。△同飛▲9一成銀で、次の▲8一飛成が確定。コレなら、相手も多少は焦る。

79手目。▲2四歩。凡ミス。
▲2二歩。

81手目。▲2六飛。敗着。
確かに、押し込まれている。しかし、イケ麺子とで、相手の一角を喰い破っているのだから、そんなに悲観する事はかった。
▲2六飛は、コメントからも滲み出ているが、辛抱が堪らない感じの手で、相手を楽にしてシマッタ。
「玉の早逃げ八手の得」というのは、こう言う局面で応用するのだ。▲5九玉△3七と▲6八玉を想定すれば、相手からの挟撃が不可能なのが分る。
その際、一本▲2三銀と入れるか、単に▲4八玉かは迷うが、普通は早逃げだろう。

以下、土佐酢。アマチュアは、見せ場とか、形造りとかを考える必要は全く無い!。惨めな手でも、あり得ない応手でも、勝ちに拘って指すべきだ。
ただし、本局の▲8一成銀だけは、指して欲しくなかった。一応、▲2三角と絡んで、挟撃の駒だったからだ。その上、手順に飛車を成らせたのだから、理屈では説明出来ないほどの衝動手だ。
この辺りも、打たれっパなしに嫌気が差して、一瞬の快楽を求めたようにしか映らなかった。残念だ。ボロボロにされても、耐えて、偲んで、勝負を捨てて欲しくなかった。

進むだけが漢では無い。「止まる」「待機する」というのも立派な行動であり、有効な戦略なのだ。
本局の場合で言えば、飛車を成り込むことに四苦八苦するより、▲8六飛の利点を生かして、この位置をキープする方が、よほど大事だった。
2013/03/23(土) 15:47:19 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
相振り飛車は構想力勝負
2局目の将棋のポイントについてコメントします。

数ある戦形の中で相振り飛車は通常指さないので、
定石的観点からは言うことはできませんが
理解している範囲でコメントします。

相手が6手目に△4二銀とした時点で
相振り飛車の可能性があると疑うべきでした。
その意味では11手目の▲3八玉は結果的に無策過ぎました。
相振り飛車で一目散に囲うのは作戦負けになりやすく、本譜もその通りの進行に
なってしまいました。

29手目の局面。

この▲1六歩で角交換を相手からさせましたがその利点は何でしょう?
私にはこの形で全く利点が見えません。
おそらく深く考えてなかったと推測します。
この手を境に先手の主張が見えない展開になったと思います。
私なら▲1六歩に変えて▲7七桂と指したと思います。
角交換さえしなければ一方的に攻められる展開にはならなかったと予想します。

▲1六歩の端歩も相振り飛車の場合損得は微妙で、
突かない方がいい場合が多いと思っています。
突くと相手からの端攻めを誘発する恐れが
あるからです。

29手目以降指し手が解らず迷走状態のまま終わってしまったようですが、
相振り飛車は序盤の構想力が物を言う戦形と私は考えています。
それは矢倉などの相居飛車以上にシビアだと。
つまり攻め方が解らなくなった時点で
即負けの可能性が高い戦形と思っています。

相振り飛車の囲いは昔は金無双、今は美濃が主流ですが、
矢倉囲いが一つの理想形です。
穴熊ももちろんあります。
序盤の10手以内の段階で
どう囲うか、どのような理想形を描きながら指すかが求められる戦形と私は理解しています。

本気で『相振りも指せないと勝負にならない』と思ってるのでしょうか?
相振り飛車を指しこなすのは容易ではないと思いますよ。
現状、居飛車も振り飛車も両方指していますが、
相振り飛車を指すなら相居飛車も指さないとおかしいのでは?
相振り飛車は対抗形よりは相居飛車に似てるんですけどね。
もし、相振り飛車を指すなら相居飛車の将棋の感覚が少し必要だと思います。
つまり、相振り飛車を指すということは
相居飛車を指さないと身についてこないという結論になるんですけどね・・・
2013/03/24(日) 09:54:46 | URL | T #L95l6OL. [ 編集 ]
コメントありがとうございます。

相振り飛車はこれまで普段全く指さないので、指し手の方向性がつかめず、案の定惨敗でした。

これまでは対抗形しか指さないため、第1ラウンドは大駒をさばいて桂香を拾い、
第2ラウンドは横から相手玉を寄せる、という将棋ばかりでした。

本譜のように、タテから相手玉を攻める、または、自玉にタテからの攻撃を受ける
という将棋の経験値足りていませんでした。



>その意味では11手目の▲3八玉は結果的に無策過ぎました。
>相振り飛車で一目散に囲うのは作戦負けになりやすく、本譜もその通りの進行に
>なってしまいました


一目散に囲った私と対照的に、相手は居玉のまま様子を見て、左玉に持って行きました。
経験が豊富なのでしょう。


相振り飛車のあらゆる定跡を網羅するのは不可能ですが、
形を絞って勉強してみようと思います。

相振り飛車になるのは、私が先手の場合(3手目に▲7五歩)だけです。
(私が後手のときは、対抗形にしているため)

よって、当面は
▲三間飛車(私)×△向かい飛車(相手)
▲三間飛車(私)×△三間飛車(相手)
の2つを、まずは勉強してみようと思います。
2013/03/25(月) 00:07:30 | URL | いけるい #- [ 編集 ]
勉強とは
私の意図がおそらく100%伝わらなかったと思うので補足します。

形を絞って勉強するのはいい事で
それには全く異論はありません。
但し、ただ定石をだけを覚えれば勉強は終わりと思っていませんか!?
大切なのは、覚えた定石を実戦でどう生かせるかです。
そこで、定石以外に大切になってくるのが
戦法に対する考え方です。
どういう狙い、ポイントで戦えばいいかが
相振り飛車に限らずどの戦形でも重要です。
それを習得するのはおそらく実戦しかないと私は思っています。

相振り飛車が相居飛車に似ていると言ったのは
ご自身で指摘していた通り"タテからの攻撃"です。
相居飛車も同様に"タテからの攻撃"が主流になります。
攻め方自体は相居飛車の場合とは少し異なりますが、
共通しているのは"歩を使った細かい攻め"がポイントになる点です。
その辺が、横からの大味な攻めが主流の対抗形の攻め方とは大きく異なります。
相振り飛車をやるということは
ただ定石を覚えるだけではなく
指し方のコツやポイントを覚えるようにしないと意味はないし、実際には身につかないと思います。
私が「本気で『相振りも指せないと勝負にならない』と思ってるのでしょうか? 」と書いたのは、
そこまでやるつもりがあるかという意味がありました。

ただ、今のいけるいさんには"歩を使った縦からの細かい攻めは"絶対に必要なエッセンスなので、
相振り飛車を覚えるというよりは、そういう攻め方を覚えるつもりで
取り組んでほしいと思います。

蛇足ですが、私の場合、相振り飛車の定石を本やそれ以外で覚えようと思ったこともありませんし、
いまだに詳しくは知りません。
実戦で、こちらが振り飛車のときに、居飛車と思った相手が意に反して振り飛車に変化してきて、
相振り飛車を指す羽目になることがたまにありますが、
不思議とほとんど負けた記憶はありません。

それは、長年の相居飛車系の将棋経験などから、指し方のポイントをある程度理解しているので
例え定石を知らなくてもある程度は指せるのです。
なので、定石を覚えるだけが"勉強"の全てではないということです。
2013/03/25(月) 07:48:23 | URL | T #L95l6OL. [ 編集 ]
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