自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
荻窪戦記
仕事を終えた森さんが、荻窪に行くというので、千駄ヶ谷を離れ、
私も一緒に将棋サロン荻窪へ。将棋道場のハシゴだ。

対局中の森さん。
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1局目 ▲自分 二段×△相手 三段


戦型は、相手の居飛車二枚銀に、私の石田流穴熊。
一歩を持ち駒にして、8筋を逆襲し、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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2局目 ▲自分 二段×△相手 二段


戦型は、相手の四間飛車に、私の右四間穴熊。
離れ駒がある隙に、両取りをかけるも、手順を誤り、駒得できず。
最後は桂打ちで詰ませて、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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3局目 ▲自分 二段×△相手 二段


戦型は、相手の四間飛車に、私の右四間飛車。
穴熊ばかりでは芸がないので、本譜は舟囲いのまま、▲4五歩と仕掛けてみた。
互いに離れ駒がある段階で角を打ち合い、乱戦となる。
終盤、バラして角銀桂で必至をかけて、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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この日の荻窪では調子がよく、3連勝だった。

その後、路地の『鳥もと』で、軽く一杯。
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家人のために、荻窪駅前でお好み焼きをお土産に買って帰った。
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コメント
コメント
浮け
 右四間というのは、狙いが明確な上、穴熊と併用すると、堅さも加わるので、強引な攻めも“通る”嫌いがある。
 そのため、振り飛車側が、何らかの工夫が必要なのだが、この3局は、それが目立たなかった。
 他の2局は、楽勝過ぎるので、3局目を干渉して見よう。

 28手目。▲8八銀。準・正解。
 ▲5四馬を想定すると、△3三馬▲4四歩とこれも、感じは悪くない。銀香交換の駒得と言うより、右翼の厚みを買ってのことだ。
 本譜は、▲8八銀だったが、これは常識手。玉側の香を足られたのは、非常に痛いが、▲8八銀で、馬が封鎖できる場合は、こう言う手順も悪くない。
 結果、馬と銀・香の二枚換えだが、相手の飛車が蟄居しているので、この展開を嘆く事は無い。

 34手目。▲7七桂。第三の手。
 私の第一感は、▲6六歩。格言に頼るなら、▲7七馬(馬は、自陣へ引け)。結果からすると、馬引きが良かったようだ。
 玉のコビンを守るという発想は良かったが、▲7七桂は、今度は、△7六歩(直には無いが)とか△8四桂の様に、跳ねたばっかりに狙われる駒になるし、端も薄い。
 私が、▲6六歩を押すのは、▲5六銀は、攻防共にやや働きの鈍い駒なので、▲6六歩~▲6七銀は2手一組みながら、将棋の型と考えるからだ。この辺りは、飛香落ちで学んだと思うが…。

 38手目。▲5五同馬。大局観の一手。
 指し手の流れを見ると、以下、駒損を回復し、先手で飛車を活用してので、この手が悪い手とは言えない。
 しかし、私には、<無造作>に映ってしまう。その理由は、盤面を占拠している馬を消してしまう事に因る、彼我の玉形の関係が、逆転してしまうからだ。
 私なら、▲4五馬と惚けておいて、相手の無理攻めを誘うが…。

 43手目。△5二金左。【局面展望】
 振り替わって、駒の得失が消え、飛車の捌きの差でイケ麺子が優っている様にも見える。しかし、▲4一飛成△4二飛▲同龍△同金と飛車交換になれば、本美濃の鉄壁さが際立ち、形勢が入れ替わってしまうだろう。
 まぁ、手番を持っているので、不利とも言えないが、先の馬が健在な局面を思うと、差が縮まった感じだ。
 さて、この「手番」に期待したのだろうが、どんなハードパンチを繰り出せるか…。

 44手目。▲4一飛成。疑問手≦悪手。
 つまり、△4二飛の反撃を知らなかったという事。遡れば、38手目の▲5五馬もノープランだったと勘繰られてしまう。

 48手目。▲3一飛。単飛車。
 もう、お馴染みに成ってしまった。単飛車≒疑問手以上と読み換えていただいて結構だ。もう、▲3一飛△4一歩(金底の歩、巌よりも堅し)▲2一飛成と駒得をして喜んでいる年頃でもあるまい。
 だから、△4一歩▲4三歩で、相手の反撃はと読むのがこの将棋の急所だ。後手の立場で言えば、▲4二歩成・▲4一飛成が、「2手隙」なら、勝ちがありそうだと思うのではあるまいか…。
 だから、この際の手筋は、▲4三歩と金頭の歩だ!。でも、同じく金頭の歩の△5六歩や△2八飛と指されると何やらこの局面は、イケ麺子の一手負けの風景にも見えてくる。
 
 50手目。▲4八歩。悪手。
 何とも、感触の悪い底歩?だ…。本当に堅い底歩は、先の△4二金・△4一歩のように、歩が下段(1段目及び9段目)に来る形だ。
 その上、1回王手を受ける意味だけで、△2九飛成の時に、また受けの手を指さなければならない。これは、非常に率の悪い指し方だ。
 私なら、左美濃の形で▲7八銀から考えたい。そこで、△2九飛成なら、離れ駒が無いので、手番が来る。銀1枚を投入した手が好手となる。
 しかし、コレは読みの足りない手で、桂を獲る手では△6八銀がきつい手。以下、▲同金△同飛成(▲5七金の当たり)▲7九角で凌いだようだが、本局は▲9九香が居ない特殊性を衝かれて、△9九角以下寄ってしまう。
 だから、正解は同じ銀を投入する手ながら▲6八銀と受けるしかない(敵の打ちたい所へ打て)。コレには、△2九飛成で、金取りの後手を喰うが、そこで巌より堅い▲5九歩が置ければ、当分、自陣を振り返らずに、寄せに専念出来る。

 59手目。△6四桂。微妙な手順。
 後手も、△5八銀・△6四桂と、筋の手を繰り出すが、一貫性がないというか、場当たり的な感じを受ける。読みが、点でしかなく、線になって敵玉を囲む感じがしないのだ。
 今、△6四桂と打ったが、この手の受けは誰でも▲6六金と指すのでは無いだろうか!?。
 それは、当たっている金を手順に躱して、△7六桂を自然に受ける感じが良いからだ。
 その意味で、私なら先ず△5七銀と金を取り、相手の応手を問うてみ見たい。▲同銀は、下段が薄くなるし、▲同歩は、5八に穴が開くのが気持ちが悪い。
 そもそも、▲5八歩・▲5七金型の愚形に触るのは本位ではないが、そう指さないと△5八銀の顔が立たない気がする。

 63手目。△1九龍。疑問手≦悪手。
 寄せの概念からすると、随分遠い手と感じる。△6六角は、先に銀と交換できるはずの金を角と換えるので詰まらない気がするが、終盤は、この損得よりも速度と訓える。
 私なら、△6四桂を生かすために、角を犠牲にする。△6六角▲同歩△7六桂▲7八玉△6八桂成▲同玉(▲同金は△5九龍)△7六銀と押えて、包囲網が完成するだろう。
 △6八桂成は、いつも説く所の「拠点の駒を清算しない」の逆かも知れにが、理屈としては、『既に拠点は、△5八銀が居る』となる。格言は、確率であって、実戦は、ケース・バイ・ケースで、闘わなければならないのだ。

 66手目。▲6四金。手は正解。
 コメントが疑問。「桂の価値は、終盤に高くなる」といのは、遊々で勝又さんに言われた話に由来していると思うが、コレは意味を取り違えた。『桂の価値は、変動相場』と述べていた筈で、あの時は終盤で偶々詰みに活躍された印象が強かったので、そう思ってしまったのでは…。
 本局は、確かに▲6四金と危険な桂を排除するだろうが、△6四同歩とここに穴が開いたら、▲6三桂ではなく、寧ろ▲6三香と置きたい(私感か…)。

 68手目。▲6三桂。急ぎすぎ。
 コレで、詰めろで追い切れれば問題ないが、ギリギリの手駒(3枚+龍だが…)で、攻めるのは案外辛いものだ。相手は逆で、その手に対して呼応するだけなので、指し手の選択は以外ヤ楽なので、間違え難い。
 私は、この局面、銀香損でイケ麺子が、『不利』と考える。不利の度合いもあるが、攻めては切らさせるだろうし、相手の角・香・銀・龍も、イケ麺陣に通っているので、一辺にモッて行かれる危険も感じるので、▲4四歩とクリンチ気味に凭れたい。
 この手は、▲4三歩成を見せてはいるが、角のラインを封鎖する受けの手。△3三金とでも踊ってくれれば、▲4五龍(△5八銀の当たり)と龍を自然に敵玉に近づける事が出来る。

 71手目。△6三銀。軽量級の受け方。
 形勢有利だから、アッサリ取った感じだが、体力を生かして▲7二金と責めたい。△7一角と暴れてきても、△同銀で差し支えない。
 持ち駒がなくなるので寂しいが、寄せの構図としては、△7六香~△7七香成と角のラインを生かした攻め手があるので問題ない。龍が逃げれば、美味しく△6三銀と桂を戴いた上に、自玉が鉄板では、相手が折れるだろう。

 77手目。△7一銀。超軽量級の受け。
 将棋では、「軽い手」と言われれば、佳手の類を差すが、この場合は、『腰の入っていない』という意味で、疑問手以上。これが、最終盤に出ては、悪手となった。
 速度を争う終盤で、1手のロスは痛過ぎる。私なら、「敵の打ちたい所へ打て」と、△7二桂と凌ぐ。

 80手目。▲7二銀成。落第の手。
 コメントもヒト事の様で、宜しくない。こう捌く手が第一感だとすれば、詰め将棋の副作用(という程、解いていますか?)とい言うわざるを得ないか…。
 実は、私も第一感は外れて、▲6二金だった…。
 以下、△同銀▲7二銀成△9二玉▲6二金。勝ちかもしれないが、詰めろではない。 そもそも、手抜かれて、次に▲7一金でも、▲7二銀成でも、王手が続かない。
こう、自力で、気が付く事が、読みのスタートラインで、「金は、留目に残せ」等の有用な格言と読み筋がリンクすれば、▲6二角の発見は、無理ではないのだ。
 それと、「バラして」詰めろを掛けるリスクは、十分に理解すべきで、本局は偶々、流れ弾に当たらなかっただけで、飛車・桂しかなかった相手に、金銀を増やして挙げた上に、広い方(6筋)逃がして、局面を難しくしている事が非常に危ないのだ。

 本局は、実験的に、桂を活用せずに、仕掛けを敢行しているが、その感触は、どうだったのだろうか…。結果としては、先ず先ずの局面が多かった気もするが、それは相手との相関関係に由来するのかもしれない。

 中盤以降は、苦しめの局面が続いたが、真骨頂の攻めによって、相手を誤らせた。後手の方は、△6二金(63手目)と叱り着けた積りが、▲同龍と反って怒らせてしまったようだ。
 こんな事なら、△7二金では、△7二歩と「わたしべ」で対応しておけば、事故は起きなかった。
 その意味で、イケ麺子のラッシング・パワーの強烈さを知らなかったのは、不運だった。
 イケ麺子は、この日、3連勝で、勝率も大部、浮いたようだ。満面の笑顔が浮かぶ。
2013/05/15(水) 19:45:42 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
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