自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
御徒町戦記
御徒町将棋センターを訪問した。
IMG_8796_R.jpg


2局とも相手は四間飛車で、私は右四間飛車穴熊から▲3八飛の仕掛けで対抗した。

1局目 ▲自分 二段×△相手 三段


戦型は、相手の四間飛車に、私の右四間飛車穴熊。
通常の▲4五歩の仕掛けは諦め、3筋突き捨てから▲3八飛を構想した。

飛車馬銀で、私の穴熊を攻められるが、私も2枚のと金で相手の高美濃に取り付く。
優勢だったが、76手目の▲5三とが悪手。ここは▲7八金打と埋めて、相手の攻め駒をはじくべきだった。
最終盤、守備駒の金をボロッと取られて戦意喪失、投了し、負け
(▲8八銀と打てば、まだ受かっていたことが、帰宅後に判明)

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
002_20130618222848.jpg





2局目 ▲自分 二段×△相手 三段


戦型は、相手の四間飛車穴熊に、私の右四間飛車穴熊。
60手目に、角切りの強襲をかけ、先に穴熊に取り付いて、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
001_20130618214748.jpg


感想戦で、席主さんに穴熊戦の要諦について、教えていただいた。

穴熊の受け
・1局目の64手目。▲5三歩と垂らすと、攻め合いになり、危ない。
 ▲6八銀と打って、相手の馬をはじく。
・1局目の76手目。▲5三とと寄らず、▲7八金打と埋めて、馬をはじく。
・自陣に駒を埋めて、相手の攻め駒をはじき、相手の攻めを遅らせることが大切。


穴熊の攻め
・2局目の78手目。▲2一龍と桂は拾わない。
 ▲3二飛、△6二金、▲同飛成、△同玉、▲8二金と挟撃し、相手玉に必至をかける。
・自玉に即詰みがない状態で、相手玉に必至をかければ勝ち。
スポンサーサイト
コメント
コメント
穴熊は受けが重要
棋譜の将棋についてコメントします。

1局目。

38手目の局面。

ここで▲3六歩は、以前に『こういう攻め筋もある』と私が指摘したことがある手ですね。
この手が指せるようになったのは進歩だと思います。

以降、56手目の▲4三角のような強引な攻め筋がありましたが
穴熊の硬さを生かせる展開でした。
しかし、"攻められる前に受ける"という穴熊の常套手段をしなかったので勝ちには結びつきませんでした。
尚、投了図で▲8八銀とすれば受かっていたというのは少々甘く、
厳密にはやはり苦しかったと思います。
▲8八銀以下、△7八馬▲7九銀△同馬▲8八銀△7八銀▲7九銀△同銀成・・が予想されます。
相手玉は駒が入っても詰めろがかからない形なので
自玉に詰めろがかからないようになるまで受けるしか勝ちはありません。
しかし、相手の攻め駒は5枚で受け切るのは容易ではありません。
但し、実戦でどうなったかはわかりませんが・・

2局目。

58手目の局面。

ここでは先に駒損し、少し苦しめの局面です。
▲5六角~▲8三角成は強引すぎました。
ここでは▲5六角ではなく、我慢して▲2一飛成あたりでしょう。
以下の進行例は△1九龍▲5五角△4九龍▲1一角成・・・
こうしておいて、▲8六香~▲7五桂の筋を狙うところだと思います。

本譜は63手目の相手の△同金がまずく、形勢が好転しました。
△同玉なら有効的に攻めを続けるのが難しく、
不利だったと思います。

1局目も2局目も最善の受けをしなかった方が負けました。
それだけ穴熊では受けが重要ということです。

2013/06/19(水) 11:53:23 | URL | T #L95l6OL. [ 編集 ]
知から
 先日、他界した米長九段(会長とか、永世棋聖というよりシックリ来る)は、低段の頃から、定跡の勉強などしなかったと豪語していた。寧ろ、序盤をチマチマ突っつく(研究)ような者を軽蔑していた風さえあった。
 序盤の分かれなどいうより、終盤の力の信奉者だった。自分でも、どう指して良いか解からない局面へ誘導して、相手を間違わせて結果、逆転と言う将棋が多かった。
 その米長が、どうしても勝てないライバルが中原誠で、序盤の上手さに定評のある漢だったというのは皮肉だ。
 自ら将棋を創るというのは、難しいことながら、簡単に言えば、相手の甘い手順を咎める(付け込む)という発想に、一脈通じるような気がしている。
 そんな事を考え合わせて、1局目の対美濃囲いの将棋を見てみよう。

 12手目。▲4八飛。予定の行動。
 だが、面白く無い手順だ。私らなら、応援の無い△3五歩の位に対して、働き掛けたい。▲3六歩△同歩▲3八飛で、1歩を持って、相手の意図を砕くのだ。
 以下、△4三銀▲3六飛△3二飛▲6八玉は、相手の出方によっては、飛車交換から、本には無い不定型の将棋に発展する可能性もあるが、それなら互角以上の筈だ。
 それは、後手番で始まった将棋が、今は先手番になった手数勘定になっているからだ。

 32手目。▲6九金右。ミクロの疑問手。
 相手が、5筋に角を利かすような構成が無いという経験則に依る穴熊構築は良い。 しかし、ルートとしては、▲6八金寄~▲7八金寄が優る。
 というのも、件の△3五歩の伸び過ぎを捉える事を視座に入れた場合、▲6八金型の方が臨戦態勢(△2四角と5筋の薄みを突かれない)にあると考えるからだ。
 ▲7八金の3枚穴熊に囲うという前提なら、ルートは関係無いが、相手の隙を衝くという視点からは、小ミスと指摘したい。

 36手目。▲1六歩。払わなくて良い税金。
 端桂戦法が効かないのだから、この歩は甘い。直ちに、▲3六歩と開戦した。穴熊に限らず、突起点に対して、働き掛けるのは攻めの「いろは」だ。

 44手目。▲3八飛。勘の世界だが…。
 飛車の引き場所というのは、案外難しい。読みで最適解を得られるほど強くなりたいと思っているが、アマチュアの将棋(持ち時間が少ない)ではソウも言っていられない。
 私なら、目を瞑って▲3九飛を選択する。元の位置(▲3八飛)に戻るより、手得の意味があるというのはコジツケで、▲3八飛は何となく△4七角とか飛車のコビンを苛められそうなので、下段に引いてみたいのだ。
同じ様に、▲3九飛にも△2八角はあるのだが、この方が損害が少ない様な気がする…。

 47手目。△6五桂。勇み足。
 「自然の手に悪手無し(原田泰夫九段)」で、△7七角成▲同金直(何で取り返しても損な形だ)△5五歩で、後手優勢。
 この桂は、仮に▲同銀と桂銀交換出来ても、「お得感」が少ないと言うのが私の観かた。先の変化の△5五歩のように目標になりそうな銀でもあるし、桂は攻めの銀と換えるようリ、同じく守りの桂香と交換(端責め)で互角の感触だ。

 50手目。▲6五同銀。も、在った~?。
 コメントに疑問符。確かに、前節で、「桂銀交換は必ずしも損出は無い」の意で語ったが、それは後手側の立場であり、先手としては、桂を取った後、何か具体的な手が無くては、形勢を損じてしまう。
 その意味で、現在、ただ今の最善手は、お見込みの通りの▲6六角しかない。
 以下、△3二飛▲4四歩で、次の▲3六歩△同歩▲3五歩△同銀▲4三歩成を狙いにする。
 この狙いが無くても△3二飛では、△4三飛が受けの形で、▲4四歩△4一飛と押さ込めても、角を捌くには▲4三歩成と捨てることになりそうだから、簡単には▲4四歩とは決められないという事になる。

 53手目。△4六角。難解な手。
 普通に、△4四同飛と指したい。▲2二角を気にしたのだろうか…?。
 それには、△4九飛成と先手(飛車取り)で、敵陣に飛び込めるので、いかようにも受けが利きそうだ。最も、香の損害は回避出来ないが。

 68手目。▲7七金。コメントも悪手。
 金を逃げずに、①▲6八金寄は、△同馬▲同金△7八金で、この攻めを振り解くのは容易ではないし、②▲6八銀も、△5八銀成▲5七金△同桂成▲5二歩成△7一金▲5三と寄△7三金▲8五桂△8四歩で、攻略は簡単で無も無い。
 この変化の場合、最初の△5八銀成りで△4六馬と引き上げて、受けに廻る展開も難しい気がする。

 81手目。△7七馬。決め手。
 「取って悪るけリャ、取らなキャ、尚、悪い」の典型。駒損して、更に凌ぎに廻るというので局面が良くなると言うのは、常識的には在り得ない。
 本局も、ご多分に漏れず、▲8八銀△7八竜▲7七銀△7九銀▲8八金△6八金と升目を埋める責めで、薬缶に蛸である。
 今の変化で、飛車を取って詰みがあるとか、玉が上部に泳ぎ出せるという展開が無い限り、逆転しない。

 本局は、中盤で互いに曖昧な手の応酬となり、掴み処の難しい将棋だった。
 しかし、イケ麺子の▲4三角が怪しい勝負手で、功を奏したと思った矢先、▲4五同飛(58手目)の暴牌が出て、詰まらない将棋になってシマッタ。
 将棋で、一番難しいのは緩急で、これは中々教科書では学べない。本局の場合、▲4三角に△4五銀と一回怯んだ手(利かし)を指させたのだから、コレに満足して飛車を躱べきだった。
 こういう呼吸を知ると、一回り大きな将棋が出来るのだが、コレは先の楽しみとしておこう。

2013/06/20(木) 20:27:19 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック