自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
なぜ、連盟道場には子どもが多いのか?
東洋経済オンライン的なタイトルにしてみたが、
千駄ヶ谷の連盟道場に、近年子どもが多い理由を考察してみた。
私は、ここ5年で計294回連盟道場を訪問したが、年々、子どもの数が増えているよう実感している。

定性的理由

・将棋連盟直営という、親御さんも安心のブランド。
・子どもスクールや研修会の生徒が流れてくる。
・来場者の棋力層が幅広く、級位者の子どもでも手合いがつきやすい。
・将棋教室を開いている棋士が、関東圏に多いから。
・禁煙だから。

などが考えられる。まぁ、普通だ。


定量的理由

一方、定量的な数値に、意外な発見があった。


・下記のグラフが、出生数の推移。たしかに、1973年をピークに、出生数は減少傾向にある。
 全国的に少子化は進んでいるが・・・、

日本の出生数と合計特殊出生率


・下記のグラフは、東京都教育委員会が公表している教育人口統計による、
 都内の公立小・公立中の児童数推移。
 日本全国で見ると少子化は進んでいるが、転入などの理由により、東京では、
 小学生児童数は増加に転じ、平成31年では、5.4%増の588,369人となる見込み。 
 平成27年度は、都内で小学校6校、中学校3校が新設される。

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地区別の数表も出ていた。マンションが続々とローンチしている
 千代田、中央、港区の都心3区では、平成26年から31年にかけて、30%も小学生児童が増える見込み。

無題

・将棋が、シニア層に楽しまれているというのも誤ったイメージで、
 社会生活基本調査によると、将棋を趣味にしている層は、圧倒的に子どもで、14.4%が将棋が趣味と回答している。
 事実、連盟道場には小4~小6の男子生徒が最も多い。

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まとめ

「少子化」のイメージは統計のまやかしで、実は都心部の子どもは大幅に増える見通し。
量的な拡大だけではなく、「所得が多く、教育熱心な家庭の子」が増え、質的にも変容している。
首都圏に商圏を持つ教育・レジャー産業にとっては、むこう5年は春の時代である。

というわけで、東京の将棋会館にとっては、絶好の集客チャンス到来である。
発行部数240万部の週刊少年ジャンプで、将棋マンガの連載が始まったことも、追い風となろう。
しかし、連盟道場・スクールの収容限界は1日200人程度で、現状は飽和に達している感がある。

将棋連盟さんは年商27億円で、分類上は中小企業だが、
実はほぼ無借金経営(公益社団法人は資金の借入れができない)で、約22億円も資産を有する優良企業。

現状の資産と、プロ棋士という独占的タレントを活用して、
拡大していく顧客層をどう刈り取っていくのか、次の一手に期待です。
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