自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
5月12日 遊々将棋塾
5月12日の遊々将棋塾

今日の講師は、高野秀行六段相川春香女流3級小池裕樹五段
_R026_20120512214457.jpg

冒頭で、高野先生出題の詰め将棋。
_R000_20120512214635.jpg

高野先生の指導席へ。

▲自分×△高野秀行六段(飛車落ち)


上手玉を捕まえられず、101手目で投了し、負け

感想戦での指導は、下記の通り。
・56手目は▲5六歩ではなく、▲4四銀。
・64手目の▲5五歩は、元気がよすぎ。勝てば勝着、負ければ敗着になる手。
 自玉に嫌味をつけられるのは避ける。ここは無難に▲6六同歩だった。
・76手目は、▲4四歩と打って、角筋を遮断する手があった。
・全体的に、上手く指せるようになっているが、自分の急所で戦ってしまっている。


激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
05123.jpg

最後に、高野先生による、名人戦第3局の大盤解説があった。
_R027_20120512214636.jpg

高野先生は、このブログを見てくれたようで、感想をいただいた。

・振り飛車側で、対居飛車急戦のポイントは、まず角交換をし、次に飛車交換をすること。
 角頭を攻められたら、角を引かずに、交換を狙うべき。
・知識が邪魔をしている。
 あまり細かいことを覚えようとせず、大きな方針のもとに指す。
・序盤をもっとシンプルにする。
・序盤でつぶれている将棋がある。序盤で無理によくしようとしない。 
・三間飛車での対穴熊は、上手く指せている。
・四間飛車を覚えるより、三間飛車一本で行った方がよい。


高野先生、ありがとうございました!
スポンサーサイト
コメント
コメント
小職の拙い知識・経験から
お疲れ様です。
高野先生との飛車落ちの棋譜拝見させて
いただきました。
定跡型の将棋で非常に参考になります。
なかなか飛車落ちで上手に勝つのは難しいので、今度は巨泉流を試されてみてはいかがでしょうか?
併せて、飛車落ちの実践譜ということで
山口瞳さんの「血涙10番勝負」を読まれる
ことをお薦めいたします。
2012/05/13(日) 08:49:04 | URL | たくちゃん #- [ 編集 ]
アマチュアが、プロに飛車落ちで勝つのは難しいです。
勝てるのは、「勝たせてもらっている」場合です。

巨泉流は、以前かじったことはあります。

飛車落ちの本定跡(右四間)はもう飽きたので、試験的に巨泉流も導入してみようと思います。

駒落ちは、勝ち負けを目的に指しているのではなく、上達が目標なので、
巨泉流(位取り・押さえ込みの将棋)は、
現在の私の将棋に無く、得るところ大だと思われます。

ありがとうございました。
2012/05/13(日) 10:52:01 | URL | いけるい #- [ 編集 ]
難物
 それで無くても、飛車落ちの「本定跡(右四間)」攻めは評判が悪いが、本局の△4二銀は、その極付けの観がある。
飛車落ちは、攻めの将棋と説くが、△5三銀型で散々攻めさせておいて、今度はヒョと銀を引いて、誘いの隙を与える。純朴な 下手は、▲4五歩と仕掛け、旨々と上手に名を成さしめてしまう。
 ソウでなくとも、固めている4筋を全力で攻める事自体、面白味が無い上に、攻めが単調で、パターン化しているので、本当に上達の糧に成るのかと言う疑問すらある。
 さて、イケ麺子の課題は、この△4二銀対策だ。詳しくは調べていないが、勝率は1割台位では無いだろうか。
 赤本にも、それなりの対策は載っているが、明解さに欠け、とてもではないが、定跡とは言え無い。結局、オレ流の研究が血となり、肉と成るのだろう。
 そもそも、一丁枚落ち(飛車落ち・角落ち)ともなれば、「明解」を求めるのが間違っているのかもしれない。『力で来い』というの剛直さが、全てなのかもしれない。
 さて、その奮闘振りを、みて見よう。

 40手目。▲7七角。狭い手。
 定跡?の副作用とも言える手だ。△8四歩を待って、▲6六角と指し、これを嫌う△6五歩に、▲8八角と引き上げ、この位を目標にしようという格好は誠に巧緻だが、生きている実戦とはかけ離れている気がしてならない。美しいが、動かない剥製将棋だ。
 この局面の▲7七角は、手待ちのための手待ちでしかなく、全く1手の価値が無いばかりでなく、序盤で▲7七角を省いて早囲いした意図からも外れる。
 定跡で、覚えたルートに、必至に当てはめようとしている感じが、返ってイケ麺子の将棋を歪めている感じなのだ。
 私なら、定跡から放れても、基本に忠実に、「1歩を手持ち」にする工夫をしたい。平凡ながら、▲2九飛を選択する。
 流れからしても、今銀を引いた所なのだから、4筋は、触りたくない。2筋で1歩持てば、端攻めもあり、△6五歩なら、▲6六歩△同歩▲6五歩と位取りを、逆用する手も出来る。上手も、4筋から、飛車が退いたので、反発したいところではあるが、自らも銀を引いているので、駒が前には進まない。
 相手の動き、狙いを察知するのが将棋だし、それをイケ麺流に表現したのが、『後出しジャンケンの法則』だった筈。コレを、駒落ちにおいても、応用しないのは勿体無い。

 45手目。△9二香。【局面展望】
 コメントに、「双方の駒組みが飽和状態に達した」とあるが、これは定跡に囚われた局面の見方で、先日の阿部健次郎五段も述べて居たように、ここからイケ麺子得意の穴熊に進展する事だって、不可能ではない。
 そして、▲7七角と待った思想からいけば、継続手は▲7七桂しかないはずだ。そもそも▲2五歩は、▲4五飛~▲2五飛と回転する狙いだろうが、こんな夢のような手順を許すほど、上手は甘くない。
 それが適うなら、▲7七角~▲8八角と手損をする局面で、▲4五歩△同歩の進行に成っていたのではないか!?。
 3手の読みの効果は、相手が指す<2手目>を、ご都合主義で無く、どれだけシビアな手で返してくるかを、読み込む事から始まるのだ。
 それを知っていて、読みに、読んでいるプロですら、「10手後の進行は想定出来ない」と研鑽努力を怠らない事を、お忘れなく。

 50手目。▲4五歩。当然に見えるが…。
 2筋を攻めた経緯からすれば、▲2九飛と回ってみたい。まさか、△2六桂とか△3三桂と埋めないだろうし、そんなところに投入してくれたら嬉しいだろう。
 兎も角、「歩を沢山持ちたい」と言う感じは出ているので、悪い流れではないと考えるが、実現のための方法論が危うい気がするのだ。
 本譜の▲4五歩は、突いてはイケ無い手の類と言っては極論だが、待ち構えている△4二銀に力を貸す手なので、それを含んでも、成果の上がる攻めとの判断が無くては、突けない歩だ。

 56手目。▲5六歩。感触の悪い手。
 イケ麺子の意図は、▲4五飛~▲2五飛だったはず。その意味で、▲4四銀と言うのは、この局面に応じた当意即妙の手なのかもしれないが、私は指したくない。
 ここは、相手に△4五銀と取らせて、その力を逆逆用して、自分の駒を前に出したのだ。
 その意味で、有用なパス的な手を指したい。
 私のアイディアは▲1五歩だ。居飛車系の将棋なら、この歩は指し過ぎに成らないし、貴重な1歩の補充源にも成り、端を絡めた攻めも可能に成る。
 仮に△同歩なら、▲1二歩△同香▲2四桂と、穴の開いた2筋も絡めて攻めが繋がる。以下、△4二金▲1二桂成△3三角▲1三成桂が自然の活用で、手に迷うことも無く、指し続けられる。飛者香落ちの応用編のようだ。
 「指させて、指す」感覚を、体得して欲しい。

 68手目。▲5六金。疑問手。
 「金は、引手に好手あり」耳タコのはずだが…。そこで、△6五桂なら、▲5六金の迎撃も分かるが、単に上がって△6五銀と目標にされては、面白くなかった。
 その意味で、△5六歩▲同金△6五銀と無理ヤリこじ明けに来るかもしれないが、これは上手も1歩を投資して、歩切れに成っているから条件が違う。
 イメージとしては、5筋を死守するのではなく、△4四銀▲2五飛△5五銀▲5六歩と無理攻めを強いるほうが良いと考える。
恐らく、上手は、こんなに直線的には、攻めて来ずに、どこかで収める手を入れてくると思うが、駒落ち将棋だって、平手に応用が効く手筋や、将棋の考え方が沢山潜んでいるのだから、上手に教わる気分もあるが、勝負の視点も忘れては、上達の糧とは成らない。

 75手目。△5五銀。【局面展望】
 5筋・6筋に銀が並んだところでは、歩の損得だけだが、もう自信がない。下手陣の角が壁で、玉を極端に弱くしている。
▲5六歩は、△同銀右と上手に出る力を補給する手で、有り得ないから、▲7七桂から、自玉を広くして、上手に攻めさせるしか手が無いように思う。
 この将棋を逆転できる人が、本当の飛車落ちの手合なのだろうが、見た目の酷さを加味して、下手の勝率は15%位だろうか…。 

 76手目。▲6四歩。結局、こういう事に…。
 攻めの手筋教室なら、金銀が並んだところへ打つのは誰でも気が付く。これを筋というのだ。ただ、ここを叩くと1歩進呈して、玉が上部に躱しやすくなるので考え物。
 私なら、「これもあった」方の▲4四歩を選択したい。
 黙っていれば、▲4三歩成の含み。△同銀は、▲6四歩~▲5六桂の狙い。△2三歩と無難に歩を処理しようとするなら、▲3四飛△3三金▲3五飛△4四銀▲2五飛で、一応上手の角が重くなったので、縒りが戻った感じだ。
 このように、直前に相手が居た場所に「戻ってください」という(送り狼の手筋)のは、案外に好手が多いのだ。
 だが、こう考えて行くと単に▲3四飛だって有力に思えて来るが、何れにしろ、1回は▲7七桂は損の無い手だと考える。

 結局、上記の図からは、魅入られたように、攻めの手を選んで自滅した将棋になってしまった。上手の位押しに、罹った一局とだった。
 二枚落ちに例えれば、「二歩突っ切り」を卒業して、「△5五歩止め」を試されているという進行状況なのかも知れない。この両者、将棋の質が全く違うので、同じ手合と言っても、勘所が大部違うのだ。
 平手将棋も勿論、駒落ち将棋においても、必勝法は無い。己に力を着けるのが、最上の必勝法なのだ。
2012/05/13(日) 18:17:29 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック