自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
6月23日 遊々将棋塾
6月23日の遊々将棋塾

今日の講師は、高野秀行六段本田小百合女流二段黒沢怜生三段
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1局目は、高野先生の指導席へ。

▲自分×△高野秀行六段(飛車落ち)


玉頭を圧迫されるも、銀のタダ捨てから、馬を作り勝負形へ。
最終盤、下手玉への詰めろを見逃し、負け

感想戦での指導は、下記の通り。
・本譜は、上手く指せていた方。
・巨泉流は、「端の位を受けない、銀がダブっている、囲いが金銀3枚でない」など、
現代的ではない。
 しかし、平手に応用が利く指し方であり、強くなるには巨泉流を指すべき。
・2枚落ちの銀多伝的な感覚。厚みを活かす指し方。
・平手と同じで、形によって攻め筋が違う。本定跡のように、こう攻めればよいというのはない。
・上手は玉頭から攻めてくるので、▲4七金・▲3九玉型でよいのではないか。


激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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2局目は、本田先生の指導席へ。
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▲自分×△本田小百合女流二段(飛車落ち)


指しやすいはずの上手右玉だったが、捕まえられず、負け

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
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高野先生による、この日対局中の棋聖戦第2局の大盤解説があった。
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上階で大会をやっているようで、久々に飯尾さんも来ていた。お元気そうで何より。
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高野先生、本田先生、ありがとうございました!
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興亡
 今週の巨泉流は、1局目は受けの力が足りすにポシャ。2局目は、パンチ力不足でグシャ。という、辛い講座になった。
来週のために、お復習をしておこう。

 50手目。▲7五銀。【局面展望】
 巨泉流の良いところは、攻撃陣は、石田流。守りも金銀が3枚(1枚は▲5六銀だが…)と棲み分けが明確なことだ。
 そして、この図は下手としては、「マウントポジション」とも思うえる布陣だが、上手としても、玉頭に位を張って、左翼は金1枚で受け流し、駒を溜めて、玉頭周辺から反撃しようという構想で、先ず々の展開と考えているはずだ。

 51手目。△9五歩。一目、無理筋。
 上手に、無理を強いているのだから、巨泉流としは作戦成功の図と観る。しかし、煙で、燻し出して、狸を捕まえようとしたら、出てきたのが虎で、腰を抜かしてしまうということもある。『飛車落ち』将棋も、受けの勝負なのだ。

 62手目。▲5五同銀。疑問手、
 進むだけが漢ではない!。格言でも「銀は、引く手に好手有り」とも教える。上手は、角のラインで、5筋を狙っているので、守り駒が少ないのも考慮に入れて、▲6七銀~▲5八銀と柔らかく使いたいものだ。
 本譜は、△5五歩~△5四歩で、銀がダブらされてのが、痛かった。

 76手目。▲8四銀。こういう手は、知りません。
 「おもむろ」というが、銀只というのは尋常な事態ではない。例えるなら、五千円札が
紙切れになる程の異常状況だ。
焦る気持ちは、判らないではないが、「おもむろ」なら、▲6四歩だろう。上手も、攻め込んでいる様だが、歩切れの上、手駒が金1枚では、攻めにならないのだから、そんな無理をする必要が無かった。
 例えば、▲6四歩△同歩▲同銀で、上手は何をするのか難しい。△4五桂は▲3二銀。△4五銀なら、自然に▲5三銀成の活用が生じる。△6三歩と小康を得ようとしても、▲3四歩△4五桂▲3三歩成以下、6筋の銀は取られても、3筋で戦果を挙れば、銀が捌けた勘定になる。
 それにしても、▲6六銀は、いらない駒だな~ぁ。

 86手目。▲4一角。攻め急い。
 ▲4九歩△4二金引の経緯なら、下手の勝ちだったのかも知れないが、自陣の薄さ、ズッと凌ぎに回る精神状態が、金属疲労のように重なって、ポッキリ折れた印象を持つ。脳のスタミナ不足だろうか。

 これが、上手の手練で、チョッカイを出しては、兵を引き、下手を錯乱させ、暴発を待つという戦術なのだ。
 本局は、恐らく、下手が形勢判断もまま成らないで、手成で突撃したと思われるが、本来指し手を決定するのは、攻めている場所、攻めラレ手いる部分で判断するのではなく、将棋盤全体の景色によって決められるものという、考えを加えて欲しい。
 1局目で言えば、62手目の▲5五同銀に尽きる。上手が「無理をしている」と言う大局観さえ働けば、無意味に銀が出るのではなく、銀を引いて受けに使う発想に至ったかも知れない。

 2局目。52手目。▲6六銀。【局面展望】
 先の1局目が、上手の理想の布陣とすれば、本局は入門編となる。一番の違いは、上手玉の位置。前局は、攻撃部隊から遠い位置にある上、△2三玉と初盤から上段の玉で構え、寄せの難易度を上げているのが特徴だ。
 そう考えれば、本局は『顔面受け』だし、上手から△6四歩と無理をしているので、是非、仕留めたい将棋だ。
 上手の布陣も、△2三歩型と進展性が無く、もう自分から動くしかない感じなので、可也胸を出した(下手に合わせたの意)将棋という事が言える。

 2局目。58手目。▲7五歩。重い手。
 単刀直入に、▲6四歩~▲6五銀右と大寄せに出たい。7五地点は、飛車角の通り道で、この歩は捌きの邪魔になった。
 この瞬間、上手の桂が防御に就いていないし、下手の攻撃だって、銀1枚多いので、ブ厚く攻める格好の時期だった…。

 2局目。62手目。▲4五同銀。悪手。
 銀を取って、桂を飛翔させるという疑問手と、先に合わせた▲7五歩を放置した疑問手の合わせ技で、悪手だ。
 ▲7五歩の重いのを実感していれば、直に取り込むはず。先の疑問手は、疑問手として一貫性(次に▲7四歩と取り込むの意)を持たせれば、2手一組で、上手玉にも相当の圧力だが、この歩が蓋をしているままの状態が続けば、続くほど、自陣に脅威(攻めるは、守るなりの逆ヴァージョン)がのし掛かっているのに、気が付かなければならない。

 2局目。76手目。▲4五飛。悪手。
 現実的に、飛車を確保された手で、予定の行動なら『飛車を捨てて、寄せる』という意志に裏付けされる読みが存在するので、動揺は走らないが、本局は恐らく、思い付きの飛だったと邪推する。
 よく上手の駒台を見れば、歩切れであり、▲7六飛と戻るのが、自然の手であり、勝ちへの手続きに過ぎなかったのだが、ここは焦った。

 2局目。94手目。▲7三桂成。敗着。
 「終盤は、駒得よりも速度」を知っているが、理解していない証左。今、上手が手本を見せたように、△3七桂成と清算しないで、△4五桂と溜めているではないか!。
この手が、下手玉の「詰めろ」かはさておき、攻めの手筋、将棋の流れは、▲7四歩しかないのだ。
 直感で、こう指して、詰まされたのなら、未だ救いはあるが、読んで若しくは、指す手が判らずに▲7三桂成だったとしたら、勉強不足だ。
 結論としては、▲7四歩と手を渡しても、自玉が詰まないので、下手勝ちと考えるが、△3七桂右成▲同金に、△5八龍で王手で金をボロと採られるのでは、生きている感じはしない…が。

 対女流戦は、絶好の布陣だったが、勢いに押されて、良いパンチが繰り出せなかったのが、気がかりだ。
 イケ面氏の攻めは、どちらかと言うと、重厚な手順が多い。裏を返せば、やや重い攻めという事が言える。『寄せは、俗手で』ともいうから、あながち悪いとも言えないが、形勢が接近している時は、スピード競争になっているので、それが致命傷になるときもある。
 終盤は、要の駒を剥がすという感覚と同時に、攻撃の駒を敵陣に絡み付けて、同時多発的に、自軍の駒を密集させるというのが肝の考え方だ。
 本局のように、▲7三桂成で銀桂交換の発想は、終盤の入り口まで。本格的な寄せは、駒を清算してはイケ無いのだ。
 その桂は、清算してしまえば、ただの石炭に戻るが、盤上では、7三に利かせては、王手を見せ、5三に利かせては、△6二玉▲5三角成と玉を捕捉するダイアモンドだったのだ。
 だから、簡単に換金する訳には行かない駒だった。

2012/06/24(日) 13:28:39 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
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