自戦の検討と、将棋仲間との交遊録。twitterアカウントは、『@ike_rui』です。
千駄ヶ谷戦記
千駄ヶ谷の連盟道場での3局目。
負けっぱなしでは、帰れないのである。

▲自分 1級×△相手 初段


戦型は、私の三間飛車に、相手の居飛車急戦。飛車角総交換になる。
41手目の▲2二同馬を見逃していることに気づく。
終盤、龍をエサに、玉頭銀を繰り出し、勝ち

激指の棋譜解析結果は、下記の通り。
12161_20121216211913.jpg

スポンサーサイト
コメント
コメント
切れない味
 本局は、居飛車の急戦に対して、振り飛車らしい反撃を見せた。
 ただ、中盤に入り、焦点の定まらない局面で、随分と苦労していた印象が強い。

 27手目。▲6八角。作戦範囲。
 私なら▲9八香と手待ちして、△7五歩なら▲6五歩とカウンターを合わせたい。
 一例だが、△7七角成▲同飛△8八角▲6四歩(銀を取る)△7七角成(飛車を取られる)▲同桂△7六飛▲6七金で振り飛車が「指せる」。
 金が囲いから離れるのが不満でも、サッカーで言うなら、『攻撃的ミッドフィルダ~』と思えば、そんなに違和感が無いかもしれないし、定跡型でもある。
 この飛車取りに対して、飛車に引く場所が、案外難しいのだ。△7四飛が好位置の様でも、▲6六角△3三桂▲8七角△7三飛▲6五角成と先手で好所の角が入るから、満足だし、△7三飛や△7一飛は直に▲8二角で苛められる。
 だが、▲6八角が疑問手と言う意味ではない。▲4七歩型で、▲4六角の反撃も、振り飛車の定番だからだ。

 37手目。▲7七角。気合の挑戦。
 本譜のとおり、振り飛車としては、ここで角交換を迫れなくては可笑しいが、△7八馬▲1一角△2二銀打の展開だったら、振り飛車苦戦だろう。
 だとすると、▲7九歩の辛抱となるが、それなら振り飛車が苦しい展開と考える。

 49手目。▲2六香。佳手の部類。
 確かに、▲1三桂はイイ手だ。谷川・羽生の竜王戦を思い出す。私も、浮かばなかった。
 でも、本譜の▲2六香が単調とか、疑問手という手ではないと考える。この香は、振り飛車党としては、女房を質に入れてでも打ちたい類の手なのだ。
 ただ、この香を生かす知識が、意識が薄かったため、本局は活用が遅れた。

 51手目。▲9一龍。必然か…。
 駒損をしているので、戦力を増やす▲9一龍は当たり前のような気もするが、▲2六香を生かす方針を貫くなら、龍を右翼へ移動させるという発想もあった。▲8五龍だ。
 そして、▲2五龍~▲3四龍という軌道に乗せるのだが、今現在は、後手に△3一桂や△2二銀の受けがあるので、上手く行かない気がする。

 53手目。▲9二龍。反応は良い。
 龍の効きを遮断されたから、直に龍を活用するという発想は、とても頼もしい。でも、 私なら、龍を横ではなく、▲9四龍~▲8五龍と活用を試みる。
 その理由は、現在の後手陣は△5一香の力によって鉄板ではあるが、逆に言えば、搦め手から攻める事が出来れば、退路が無いのだ。
 それと、先の香+龍で、右翼から迫れないかという発想のドッキングなのだ。

 63手目。▲7四歩。緩い手。
 どうやら、龍を右翼に展開する発想に無かったようだ。それがあれば、▲8五龍としたはずだからだ。
 △7五馬なら、有り難く▲同竜と指し違えて、△同飛成(戦線離脱)▲1五歩と飽くまでも、搦め手を視野に入れる。

 64手目。△7四同龍。その意味で、有り難かった。
 中段の龍が、難渋していた所なので、助かった。
 後手としては、角桂と使い勝手の悪い駒しかないので、取り合えず指したのではないかと推測する。しいて指すとすれば△2二銀と活用して、▲7二龍△7四龍の手順の方が得な感じがする。

 67手目。▲7九香。アイディア不足。
 この手も、指す手が判らず、取り敢えず置いた感が強い。どうせ香なら、▲1八香ではなかったか。1本、▲1五歩と入れないのは、△同歩▲1八香△1六桂▲同香△同歩▲同香と妨害電波が入るのを嫌った意。
 また、繰り返しになるが、▲9一飛(ここは角のラインが気持ち悪いが…)~▲9四飛成の活用もあったかも知れない。真逆の△8四馬にも、▲8一飛成△7三馬▲8五龍と歩を確保して、右翼転戦の含みで指すのだ。

 72手目。△6六桂。見ない筋。
 この手も含めて、△7八歩(76手目)の流れは、イケ麺子が大部得をした。意味の薄い自陣香が、桂になって駒台に乗り、歩②のお土産まで付けて貰ったからだ。
 私なら、△3三桂とパスをして、▲7二香成△7九飛で、次の△9三馬と△4四桂を狙いにする。勿論、▲6二成香なら△7一飛成で、成香を使い物に出来なくした後、△4四桂と配置して、△3六桂打の継ぎ桂を狙う。
 この場合、先に△3三桂と上がった手が、凌ぎの▲4五銀(桂先の銀)を拒否しているのが自慢だ。

 80手目。△7五歩。変な手。
 龍の再突入を拒む意だが、一回龍にさせているので、再度入られても腹は立たないし、専守防衛で△5一香が置いてあるので痛痒は感じない筈。
 それより、自ら馬の利きを止める方が痛い。

 87手目。▲3四銀。荒いか!?。
 メッカでの将棋だから、時間制限は無い筈。この手には、どのくらい読みを入れたのだろうか…。読み切って、指したのだろうか?。是非、知りたいところだ。
 私は、吝なので、終盤でも龍の只捨ては、よう指せまヘン。普通に、▲6七歩とラインを消して、次の▲3四銀を実現させたい。

 しかし、その後の寄せが鮮烈だった。瞬きをする暇も与えずに、寄せ切った手腕はお見事。龍を餌に…と豪語するだけの事はあった。
 ただし、本譜ではご自身が反省しておられたので触れなかったが、41手目の▲1二馬と馬取りを逃げた手で、切れ味鋭く、馬斬りから▲7一飛と指していれば、投了級だった。
 それを逃した44手目の局面は、ほぼ角損の分れながら、絶望感を感じないのは、美濃囲いのご利益だろうか。
 次善手を重ねて、築いた価値ある勝利と思った。

2012/12/18(火) 22:50:14 | URL | 暢 志忘 #- [ 編集 ]
コメントの投稿
URL:
本文:
パスワード:
非公開コメント: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック